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2012年 6月 15日(金曜日) |
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PS3とXbox 360で発売される『ロボティクス・ノーツ』を応援する企画、『ロボティクス・ノーツ』徹底予習では発売直前の本作の主題歌「拡張プレイス」のアーティストZweiと、主題歌の作詞、作曲を手がけた志倉千代丸さんの対談の後編をお届けする。
6月28日(木)の発売日を前に各プラットホームに配布開始された『ロボティクス・ノーツ』体験版はプレイされただろうか? 『ロボティクス・ノーツ』徹底予習の第九回は、ゲーム発売の前日、6月27日(水)に発売される主題歌「拡張プレイス」のアーティスト、Zweiと『ロボティクス・ノーツ』の企画・原作と主題歌の作詞・作曲を手がけた志倉千代丸さんによる対談をお届け。今回は「拡張プレイス」の歌詞や聴き所を通じて、本作のテーマに迫る発言も多数収録。
本記事を読んで「拡張プレイス」を聴き、体験版と併せて『ロボティクス・ノーツ』の事前予習を徹底しよう!!
●Zweiのライブパフォーマンスを見て『ロボティクス・ノーツ』の主題歌に起用!?
―今回、『ロボティクス・ノーツ』の主題歌をなぜZweiに担当させようと思ったんですか?
志倉千代丸さん(以下、志倉さん): Zweiが「小指のパラドックス」をパフォーマンスしている時のお客さんの反応を見た時、『ロボティクス・ノーツ』の曲はZweiが合うかなと思ったんです。『ロボティクス・ノーツ』の楽曲もさわやかですし、熱いというテーマも「小指のパラドックス」と重なったので、これはZweiかなと。「小指のパラドックス」がなかったら、今回の曲もZweiじゃなかったかもしれない。そして、この曲をライブやステージでパフォーマンスをすることで未来につながっていくのかなという想いもありました。
―『ロボティクス・ノーツ』は過去の科学シリーズと違って、高校生達の青春ストーリーを描いてるようなさわやかさがありますね。
志倉さん: さわやかだけでなく、熱いんです。高校生の情熱や夢が描かれつつ、このシリーズ特有の暗さも併せ持っている。コードで言えば、メジャーなコードが、弾く指が1個外れただけで一気に暗い音に変わるのと同じで、聴き手の気分も変わる。同じように、世界の気分が変わることで株価が下がるかもしれない。だから「拡張プレイス」はたった一つの小さな動作で変わるかもしれないということを秘めた楽曲にしたかったんです。AメロもBメロもサビもそうですけど、一歩間違えたら「暗いんじゃないの?」と思ってもらえるギリギリの明るさだったりします。
●聴いた瞬間、Meguさんが涙した「拡張プレイス」
―お二人が「拡張プレイス」を聴いた時の印象や感想は?
ボーカル・Ayumuさん(以下、Ayumuさん): 志倉さんがおっしゃられたように「小指のパラドックス」に通じる物があるなと思いました。
ベース・Meguさん(以下、Meguさん): 爽快感の中にせつなさがあって、聴き終わった後、すっきりするんですけど、なぜか泣きそうになってしまって。
Ayumuさん: というか、泣いてたよね。
Meguさん: そうなんです!ベースのフレーズを考えた時、自分の中ではサビに向かって、どれだけ自分を制御できるか、サビでどれだけ開放できるかというイメージを感じたんです。そして弾いてみたら泣いてしまって……。まだ詞がない段階でも伝わってくるものがありました。
志倉さん: 僕が作曲時に意識しているテトリス理論というものがあって。Aメロ、BメロではZみたいなのと、逆Zみたいなのしか落ちて来ないんです。特にBメロではそればっかりで「早く棒出てこい!」と祈り続けているとBメロの終わりのほうで待望の棒が落ちてきて、サビで棒が連続で来て一気に開放される!みたいな。そんなテトリス理論に基づいて作った曲なので、二人にはうまく伝わったんだなと今思いました(笑)。
Meguさん: まんまと伝わりました(笑)。
●せつないBメロから一気に突き抜けるサビの爽快感
―Bメロの部分は変化が激しいですね。
志倉さん: Bメロが一番、せつない言葉を置こうと思っていた場所だったので、コード進行的にもせつなく聴こえるように意識しています。かと言って、そこまでマイナー感が強いコードの並びでもなく、そこがテトリスで言うところの「お前じゃねぇよ!」で(笑)。
Ayumuさん: サビではバンバンバンって来るよね。
志倉さん: Bメロは"NEXT棒"と呼んでるんですけど、次に落ちてくるものの表示に棒が見えてる状態。
―歌い手にとってもトリッキーで難しいBメロの後、ごほうびが待ってるような感覚でしょうか?
Ayumuさん: そうですね。"蒼きこの空の向こう側で"と開放的な言葉が最初に来るので気持ちよくて。
志倉さん: 僕の中で、サビで突き抜けるAyumuボーカロイドの歌声を妄想してました(笑)。またBメロでMeguが楽しそうにベースを弾いてる姿もイメージしてます。ライブをしてる様子が浮かんできました。
●サウンドアレンジはロボットテクノロジーのイメージ!?
―冒頭の効果音はロボットが起動する音なのか、カタパルトが開く音なのかといろいろ想像してしまいました。
志倉さん: あれは……何でもいいです(笑)。それぞれイメージしてもらえれば。何かの始まりであることが伝われば良いですね。
―サウンドアレンジにも志倉さんからオーダーされているんですか?
志倉さん: 大島(こうすけ)君にイメージは伝えました。熱い科学万博みたいなイメージなんです。ロボットテクノロジーを感じさせるような。
―ストレートなロックでなく、エレクトロなテイストが入っていて、そこは近未来やメカっぽいですね。
志倉さん: 狙っているのはそこなんですよね。ロボットでデジタルな時代になったけど、アナログ的な熱さもある、これぞまさに「ロボットテクノロジー」なんです。
Ayumuさん: 志倉さんと大島さんとZweiの化学反応だなと思いました。歌ってて気持ちいいし、リリース時期も初夏だし。また拡張しちゃうかなって(笑)。
Meguさん: 今までも私達の作曲・編曲をしてくださっている大島さんのアレンジなので、大島さんらしいなと思いました。大島さんは私達のライブを常にイメージしてくれて、Ayumuさんがスポットを浴びるところ、私がスポットを浴びるところという見せ場を必ず作ってくれるんです。そしていつも私達に挑戦状を叩きつけてくるんですよ(笑)。この曲もライブで輝く音源だと思います。
●“特別なこの場所”に込められた想い
―詞についてですが、初っ端から"宇宙の彼方 銀河にある1ドットにも満たない星粒"というフレーズは壮大だなと。
志倉さん: というミスリードですね(笑)。"銀河にある1ドットさえ満たない星つぶ"に僕らは住んでいるという皮肉なんです。そんな星に住んでるくせに、ちっぽけな僕らの物語という意味で。大きな事件が起こるけど、宇宙規模で見たら小さな、小さなことで、ある意味、神様の目線のような感じ。その後の"わずかに歩き出すストーリー"はロボットが歩き出すようにもとれるし、2足歩行のロボットにも掛けているわけです。
―お二人に志倉さんから詞についての説明があったとのことですが、どんなことを聞いたんですか?
Ayumuさん: 「どういう物語なんですか?」ということですね。ロボ部に所属する海翔(かいと)とあき穂の二人がいて、あき穂の想いに応えて周囲の人間も協力していって、その輪が拡張していって、その夢が世界中に広がっていくんだと。その説明を聞いて、イメージがより膨らみました。この曲の詞は私達がライブをするシーンにも重ねられて、特別な場所に奇跡的に集まってくれた人達とつながっていく、っていう。一人ひとりが集まって力を合わせることでこんなにすごいことができるんだって。だから実際にライブでこの曲を歌ったらMeguさんのように泣いてしまうかもしれません。
志倉さん: 鋭い! "特別なこの場所"のはライブ会場というイメージも当然入ってます。
Ayumuさん: 実際、スタジオで一人で練習してたらうるうるしてました(笑)。自分が思っている以上にこの曲のパワーがすご過ぎて体が反応しちゃうんです。
●“誰かのためにしか頑張れない”が全体のテーマ
―Bメロのフレーズ"ヒーローじゃなくても 守りたいものがあれば"は誰にでも共感できそうですね。
志倉さん: 自分のためじゃなく、誰かのためにしか頑張れないというのが全体のテーマになっているんです。自分のためでなく、誰かの夢を叶えるというモチベーションで行動して、また他の誰かも自分のことを考えて動いてくれているなら、どんどんその輪は広がっていく、拡張していくという想いが込められています。それが一番わかりやすいのがBメロなんです。"誰かの夢の輪郭"とか、2コーラス目のBメロも「守りたいもの、守りたい誰かがいる」と思った時点でヒーローになれるかもしれないと。実は僕がそうなんです。自分のためには頑張れないんです。人の家に行って散らかってると片付けてあげたくなる。例えば友達の部屋が散らかってて、彼がお風呂に入ったら、片付けだけでなく洗い物も済ませておいて、彼が出てきたら「何これ?」と驚かせたい、みたいな。
Meguさん: やさしいんだ!
志倉さん: 楽曲も作品も自分のために作っているわけでなく、誰かへのメッセージだったりするわけです。今回は誰かのために頑張れる主人公達が行動することで夢が拡張されていくというテーマです。
―最後のサビの前の"キミと過ごした時間を 運命と呼べるかな 愛しさも喜びも痛みも"の2行がハッピーにもアンハッピーにもとらえられるので考えさせられました。
Meguさん: 私もそこ。"運命と呼べるかな"にぐっと来るんですよね。
志倉さん: この作品において、どんな"愛しさ"があって、どんな"喜び"があって、どんな"痛み"があったのかを知ることで、Zweiのキャラクター性から更に拡張されて、キャラクター達の、それまで物語に埋まっていた想いまでこの言葉に直結してくるので、重みが増しますよね。
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