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『ロボティクス・ノーツ』主題歌「拡張プレイス」志倉千代丸×Zwei対談・前編
科学アドベンチャーシリーズ最新作『ロボティクス・ノーツ』の6月28日(木)の前日に発売される主題歌「拡張プレイス」の作詞・作曲を手がけた志倉千代丸さんと担当アーティストZwei(ヅヴァイ)の対談を全2回でお届け!!
『ロボティクス・ノーツ』徹底予習!第四回 企画・原作 志倉千代丸さんインタビュー 後編
2012年 5月 04日(金曜日)
 『ロボティクス・ノーツ』発売前徹底予習企画第四回は前回に引き続き本作の企画・原作と、主題歌を手掛ける志倉千代丸さんのインタビューをお届けする。ファン必見!! PS3®とXbox 360で6月28日に発売が予定されている科学アドベンチャーシリーズ最新作、『ロボティクス・ノーツ』。本作のキーマンである志倉千代丸さんのインタビューの後編は本作の舞台である種子島や、キャラクターについての制作秘話をはじめ、今秋に放送が決まったアニメ版、志倉さん自らが手がけている音楽や主題歌について語ってもらった。作品の舞台を2019年種子島、高校での部活動という全2作とは大きく異なったシチュエーションを如何なるドラマが展開するのか? 志倉さんの語る作品の裏話やネタの間にちりばめられた本作のテーマや魅力を感じてほしい。
●のどかな種子島の日常だからこそ起こる怖さ ―ストーリー的なところでは、科学アドベンチャーシリーズの前2作は連続殺人事件だったり、未来から暗殺者みたいな、ショッキングでセンセーショナル部分がありました。でも、今作は……。 志倉千代丸さん(以下、志倉さん):パっと見は「これでいいのか」というくらい平和なんです。科学アドベンチャーシリーズと言えば人が死んだり、グロテスクなものも含めて、そのあたりに期待してプレーすると、「何だ、この、のんびりした島は?」ってなるかもしれません。でもそれはあくまで序盤の話し。今、公開しているビジュアルも青空の下で楽しそうに部活してる感じだけど、そこに非日常の怖い要素が入ると一気に様相が変わります。まぁそうは言っても恐らく『カオスヘッド』ほどではないでしょうけどね。楽しむベクトルが違いますので。 ―危機を知らせるような「君島レポート」の内容を読むと、今までの作品の中で主人公達が立ち向かう危機としては一番スケールが大きいかもしれないですね。ハマっていく謎解き要素は今作でも健在で。 志倉さん:最近、地震の時など緊急警報が携帯電話で鳴るじゃないですか。あれって一番怖いと思っていて。当然のようにすごくリアルだし、明確に他人事ではないし。開いてみたら「国民の皆様……」なんて国からのメッセージだったらかなりゾッとするわけです。ああいう心理的な怖い要素も入ってます。なので決してお気楽なだけの物語ではないです。 ●初の作品プレゼンはなんと種子島集合!? ―前2作と同じように、シナリオが林直孝さん、プロデューサーが松原達也さんですが、着想から実際の制作までどのような流れで進んでいったのか、教えてください。 志倉さん:実は松原にも林にも企画のことは言わず、「この全貌は種子島にて発表する」ということにしたんです。それでニトロプラスのスタッフも含めて結構な人数を種子島に連れてって。それで宴会場に全員並んで、そのプレゼンで初めて「この種子島で起こる物語です」と明かしました。そして明日からロケハンしますと(笑)。でも、あまりに唐突に発表したので翌日はまともなロケ班もできず、スタッフは後日また行くことになって。その時、「プレゼンは会社でやるものだ」と思いました(笑)。 ―(一同爆笑) 志倉さん:おもしろいと思ったけど、結果的にはスケジュールロスになって。でも、こうやって笑ってもらえたら元がとれました(笑)。種子島でプレゼンをした日の前日がJAXAがロケットを発射した日で。当日、行けたらもっと楽しかったでしょうね。宴会場にはまだはがされていない「JAXA様御一行様」の紙があったので、うれしくて写真撮っちゃいました。 ―プレゼン後の反応はいかがでしたか? 志倉さん:いろいろな意見が飛び交いましたね。「これ、種子島じゃなくてもいいんじゃない?お台場とかでも」と一番言われたくないことを言われた時はドキドキしました(笑)。あとはインパクトの問題や「のどか過ぎませんか」みたいな意見もあって。人ごみがあるから怖さがより増幅されるのに、大自然の中のお話なので、「今までとはだいぶ違いますけどいいんですか?」と。僕は「いいんじゃない? 料理もおいしいし」と言いました(笑)。今から2年前のことです。 ―発売まで約2カ月となりましたが、志倉さんのイメージ通りの仕上がりになりそうですか? 志倉さん:ほぼイメージ通りですね。ただ林がちょいちょい設定を変えるんで。取材で言ってても実装されていることが違ってしまったこともありました。全体の整合性を考えていくと仕方ないけど、「ここは変えちゃダメじゃん!」と僕が言うと、「もう声優さんも録っちゃいました」とか(笑)。
▲スタッフによるロケハンで撮られた写真。青い空と海、そして種子島ならではの宇宙関連の施設のある風景はゲーム中はもちろんゲームのイメージとして十二分に活かされている。南国特有の植生にも注目
●志倉さんお気に入りのキャラはイタい、フラウ ―科学アドベンチャーシリーズの共通点として、キャラがそれぞれ深いバックボーンがあることですが、今作のキャラクター構築についてはどのように進められたのでしょうか? 志倉さん:まずはビジュアルが重要ポイントでした。3Dにすることが前提だったので、3Dになった時の収まりのいいキャラを想定しながらキャラクターデザインをしてもらっていました。そこは割とうまくできたかなと思います。設定関係は原作通りにできたので満足しています。 ―ヤンデレ好きな林さん好みのキャラは今回いないようですね(笑)。 志倉さん:デレはないですね。病んでる子はいますけど。フラウがすごくいいです。僕が想像していたよりも数倍イタいキャラになってて。科学アドベンチャーシリーズにはたくさんの女子が登場していますが、その中でも最強のイタさです。バンド「ファンタズム」のボーカル、FESもある意味、イタいけど、全然超えてますね。気持ち悪いですよ。ルックスはかわいいし、天才なのに……ギャップなえですよ。間違ってフラウ人気が高まって、世の中的にこんなしゃべり方をする女子が増えてしまったら…と考えると怖いです(笑)。 ―フラウ以外で気に入っているキャラはいますか? 志倉さん:あき穂ですね。空回りしてる感がかわいいです。
▲志倉さんお気に入りのフラウ。天才的なプログラマーながら、しゃべりがかな~り痛いとか。早くゲーム上で確認してみたい!!
●『シュタインズ・ゲート』のあのキャラも登場! 志倉さん:そういえば最近、『シュタインズ・ゲート』の綯ちゃんが登場するという情報がTwitterなどで予想以上に拡散されていて、驚きました。 ―ということは、他の科学アドベンチャーシリーズのキャラ達も……。 志倉さん:どうでしょう? でも、『シュタインズ・ゲート』のアキハバラで起こった出来事を知っている人間がいるだけでおもしろいですよね。まあ、最初から出す気満々だったんですけど(笑)。種子島のプレゼンの席で、20歳になった綯ちゃんが出てくると発表したら、みんなから「え~っ!」の声が。 志倉さん:「じゃあ、紅莉栖は?」って言ったら、みんなで手を左右に動かして「ないない」って。紅莉栖が出てきたら、おいしいところみんな持っていっちゃうからと。「じゃあ、やっぱり綯ちゃんしかないでしょ!」とそんなやり取りもありました(笑)。 ●キャスティングオーディションはラジオ番組までチェック!? ―キャスティングはどのように決められたんですか? 志倉さん:『シュタインズ・ゲート』の時と同じですけど、キャラクターの骨格に近い人、もしくはパーソナルな部分で近いものを持っていそうな人を選びました。今回はオーディオデータを送ってもらって聞く形のオーディションで、総勢4~500名の声優さんが参加してくれました。キャラごとに「この人、いいかも」と候補が3人くらいに絞られたら、その人のラジオ番組なんかも聴きました。パーソナルな部分が見えてくるので。最後の決め手になることもありました。 ―今回のキャスティングは若い方から超ベテランの方まで幅広く起用されていて、まるで洋画の吹替のようで、ぜいたくだなと思いました。 志倉さん:年配のサブキャラも出てくるので、結果そうなりますね。島をあげた群像劇なので、いろいろな年代のキャラがいることを表現したかったんです。 ●気になるメカニック、そして主題歌「拡張プレイス」を解説 ―ロボットがテーマということもあり、メカニックデザインも注目されると思います。 志倉さん:アニメ『ガンヴァレル』のカッコイイロボットと、そのロボットが大好きな高校生が『作れるかもしれない』ロボットとのデザインとのバランスが難しくて。ファンタジーとリアルの両方の目線で考えなきゃいけなかったので、そこが難しかったです。なかなか決まらなくて、いくつものパターンを描いてもらいました。 ―作中に流れる音楽についてはどのようなイメージで作られているのでしょうか? 志倉さん:映画っぽくやりたいねということくらいかな。ゲームって時間が決まってなくて、プレーヤーがどれくらいの速さでボタンを押していくかで、そのシーンの秒数が変わってくるので、どうしてもゲームっぽいループミュージックになってしまうので難しいんです。 ―また、これまでのシリーズの主題歌も志倉さんが作られていますが、Zweiによる今作の主題歌「拡張プレイス」はどんな曲になっているのでしょうか? 志倉さん:夢をテーマにしていて、ゆったりと時間が流れる島の中でどんな夢を見るかという。科学アドベンチャーシリーズのOP曲って、詞だけを読むとよくわからないけど、プレーし終えて詞をもう一度読むと「なるほど、そういう意味なんだ!」とわかる仕組みを心がけて作ってきましたが、今回は割とストレートだと思います。ゲームをやり終えてから聴くと言葉のニュアンスや強さが変わると思うけど、意外とわかりやすいです。曲調も激しいけど、さわやかなロックナンバーになってます。 ●毎回話題の特典、今回は"実用的" ―科学アドベンチャーシリーズの名物と言えば、数量限定版の特典ですね。『シュタインズ・ゲート』ではウソ発見機になっている未来ガジェッド3号機でした。今回はどんなアイテムになるのでしょうか? 志倉さん:今回は作中で海翔がぶら下げている皮製のポケコンバックです。スマフォを入れたり、これまでで一番実用性が高そうで残念です。本当はいらないものを特典にしたいんです(笑)。中身を見た瞬間にフタを閉じちゃうくらいの。でも作品をよく知っている人にとっては、ネタとして絶対に欲しいもの。そんなバランスの特典がベストだと思ってます。今回は意外と使えちゃうし、デザインもカービングが入っていたり、ちょっとオシャレなんですよね。 宣伝担当:あと作中に出てくる『ガンヴァレル』の設定資料集も付いてきます。 志倉さん:ゲームの作中のアニメでありながら、かなり細かく設定されてます。目を通してからゲームをすると楽しめるかもしれませんよと担当者が言いたそうなので(笑)。 ●今秋、ノイタミナ枠でのアニメ放送決定! ―ゲームの発売前ではありますが、既に今秋のアニメ化も発表されました。しかもノイタミナ枠です。 志倉さん:ノイタミナのプロデューサーさんに作品のプレゼンをした時、「これはノイタミナ向きですね」と言っていただいて。ゲームの制作をしている早い段階からアニメの準備も進めていて、同時展開していった感じはありますね。 ―ノイタミナは深夜帯でありながら、アニメファンに限らず、広い層の方が見ている枠で、まさか科学アドベンチャーシリーズが見られるとは思いもしませんでした。 志倉さん:ゲームやアニメ好きを意識して作った作品ではあるけど、アニメファンではない方が見ても違和感や抵抗がないところも狙っているし、テーマも一般層にも受け入れられると思っているので、ノイタミナには合っているのかもしれません。 ●これから広がっていく『ロボティクス・ノーツ』の展開に注目! ―ゲームの発売もアニメのオンエア前でもありますが、今後の展開や構想などあったら、教えてください。 志倉さん:これじゃない感満載のロボットがフィギュア化されて、売っているのを見てニヤニヤしたいです。買ってくれた人も友達に見せて、「お前、これ知らないの? 遅れてるなあ。残念だろ?このロボ」と自慢できるくらいになればいいですね。あと作中にタネガシマシン3というホビーロボットが出てくるんですが、動かせるロボットとして商品化できないかなと。また作中にはフォーンロイドというOSが出てきますが、実際にアプリを立ち上げるとフォーンロイドOSが起動するというのもやりたいですね。『シュタインズ・ゲート』で作った8ビットゲームの展開もありえますが、まだ『カオスヘッド』をやってないので、もしやるとしたらその後かな。でも、そろそろ次の科学アドベンチャーシリーズの仕込みが始めないといけない時期でもあって、やりたいことがいっぱいあって、どれからやろうかという感じです。 ―メッセージをお願いします。 志倉さん:普段はあまり行く機会がないであろう、種子島に旅行した気分も味わえて、1粒で2度おいしいよ! ……これじゃないなあ(笑)。過去2作品とはだいぶ空気が違いますが、同じスタッフが作っているので、『カオスヘッド』か『シュタインズ・ゲート』のどちらかにハマった方ならマッチングする可能性は高いので、期待していただいても大丈夫です。これからゲーム、アニメ、コミカライズなど、いろいろな展開が始まりますので、過去の2作品をプレーしたり、僕のTwitterを見ながらもうちょっとだけ待っててください!ご期待下さい!
▲インタビューの収録は志倉さんがつんく♂さんと主宰している秋葉原の新名所カフェレストラン「AKIHABARA バックステージPASS」で収録


ROBOTICS;NOTES (ロボティクス・ノーツ)
●ジャンル/拡張科学アドベンチャー
●発売日/2012年6月28日発売予定
●対応機種/PlayStationR3、Xbox 360
●価格/【PS3】
初回限定版:9,240円(税込)
通常版:7,140円(税込)
【Xbox 360】
初回限定版:9,240円(税込)
通常版:7,140円(税込)
●開発/5pb.
●発売/5pb.

●企画・原作/志倉千代丸[5pb.]
●プロデューサー/松原達也[5pb.]
●シナリオ/林直孝[5pb.]
●キャラクターデザイン/福田知則[5pb.]
●メカニックデザイン/石渡マコト[ポリゴン番長]
●音楽/阿保剛[5pb.]
●協力/JAXA宇宙航空研究開発機構、Nitroplus
●CERO/C
●音声/フルボイス

【関連サイト】
●ゲーム公式サイト/
●シリーズ公式サイト/
●5pb.Games/

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