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【たまごまごのツボアニ!】第15回 少女たちよ、舞い忍べ!『閃乱カグラ』【その2】
2013年 3月 27日(水曜日)
【アニメレビュー】人気アニメ作品を独自の切り口でレビューする“たまごまご”のココがアニメを楽しむツボ! 第15回『閃乱カグラ』2回目は本作の魅力をより掘り下げて紹介します。





■あれもこれも、なんでもありです!

原作となったゲームをやってプレイしていない人がはじめてこのアニメを見たら一番最初に思うことは、おそらくこれだと思います。
「まったく忍んでないじゃないか!」
その通りです。彼女たちの忍装束は、とてもじゃないけど忍んでいるとは言えません、誰ひとりとして。飛鳥や焔あたりは普通の制服に近いのですが、それは忍んではいない、目立つよ。葛城や春花にいたっては通常より露出格段に高くてチラチラ色んな物が見えます。どうしてそうなった。
でもそれでいいのです。この作品においての「忍転身」という術は、隠れるためのものではなく、体内に眠る気力を6つのチャクラから放出することで、戦闘スタイルへと切り替え、最大限に自分の力を開放するものだからです。おのれが「こうありたい」という力を具現化する技ですので、目立つとか隠れるとかじゃなく、転身することで「強くなる」という方が正しいのです。
と同時に、忍転身は精神力によって転じる技ですから、強烈な攻撃を受けてその精神力が削られたらどうなるか。おわかりになりますね。脱げます。全部。下着(水着)以外全部!
なんて都合のいい忍術なんだ!と良い意味でたまげたものですが、これこそが『閃乱カグラ』の一番面白いところです。本人たちはすごいシリアスに、真剣にやっているんだけれども、一つ一つがトンデモなことだらけ。
例えば「命駆(いのちがけ)」という技があるのですが、これは忍装束をあえて自ら脱ぐことで速度と攻撃力を高める技。ただし防御力は極端に落ちます。確かにそれは命がけだな……いやいや、でも脱がなくてもよくない?! だが、そこがいい。なぜなら命駆状態だと、おっぱいとおしりとふとももとふくらはぎとおなかと……女の子のありとあらゆるところが堪能できるからです! さあ、もっと命駆になって、さあ!
忍術ギミックやネーミングも面白い。例えば仲間に招集をかける時にのろしをあげ、訓練された忍のみが周囲1kmの範囲で感知できるらしいのですが、そののろしってのが「集」と空にでかでかとあがる文字。それ誰が見てもわかるだろう!と突っ込まざるをえないのですが、面白いのでOKです。
また、半蔵学院の5人が「ハイキング」に行くシーンがあるのですが、それは「這緊虞(はいきんぐ)」と呼ばれる禁断のサバイバル修行。修行先の山の名前は「締魔破空(ていまぱくう)」。もうどこから突っ込んだらいいんだ! というか突っ込みどころしか無い!


しかし締魔破空で飛鳥は虫まみれになり、斑鳩はいやらしい気を放つ蛇にしめあげられて、柳生はスカートをピラニアに食い破られます。……締魔破空最高だな!
これらのオモシロトンデモ設定は、忍少女達のセクシーさを堪能するのに最高です。かわいくエッチに楽しく見せるために設定があるかのようです。
一周してこのトンデモ世界がかっこよく見えるようになっているのが、この作品の凝っているところ。例えば命駆。スポーンと服を脱ぎ捨てるシーンは「やったー!」と喜びたいところですが、脱ぎ捨てた少女たちが刀を握りしめ、真剣な瞳で命を奪い合いかねない戦いをするとなると、緊迫度が半端じゃありません。刀が1mmでも肌に触れようものなら、血が吹き出すでしょう。半裸の少女たちはまさに命がけ。笑いはすぐに、緊張感に変わっていきます。
詠はもやしの話ばかりして、忍結界(忍が人目につかず戦うための結界)までもやしというのも笑っていい部分なんですが、なぜ彼女がもやしにこだわるのか、なぜ金持ちの斑鳩に怒りを向けるのかを知ると、だんだん笑えなくなります。未来も無視されることを極端に嫌い、柳生を無駄に追いかけてはやっつけられる、まったくもってのやられ役として笑わせてくれますが、彼女がかつていじめられていた経験があり、わざわざ悪忍の道を選んだと聞いたら、やっぱり笑えない。
命懸けで戦うには、理由がある。ムチプリな少女たちの肉体は、その信念に沿っているからこそ美しいのです。いやまあもちろん、斑鳩の黒ストッキングは破られるためにあるでしょうし、焔の日焼け跡描写には力が入っていますし、太巻きを食べるシーンはなにやらアヤシイです。それは間違いない、キューティーでセクシーなのは事実です。それが、命を懸ける、信念を懸けることでさらにグレードアップしているから面白いのです。

■舞い忍びます!

基本おっぱい物として楽しめる『閃乱カグラ』ですが、この作品かなり複雑なテーマを抱えています。
一番大きなテーマは「善忍」と「悪忍」という二つの存在です。半蔵学院が「善忍」、蛇女が「悪忍」なのですが、これがそのまま正義と悪かというと、かなり微妙。物語は飛鳥達善忍視点で進んでいくので、悪忍である蛇女は敵であり、迷惑な存在、のはずです。ところが雲雀がとある事件をきっかけに蛇女に転入した時、「悪は寛容である」という事実を知らされます。善忍は少しでも欠点があったらなることが出来ない。悪忍は誰でも望むならなることができる。たとえ善忍の裏切り者であろうとも。修行は熾烈極まりないけれども、力さえあれば上にのぼることはできる。
焔は特に象徴的なキャラクターです。元々は善忍の家柄で、飛鳥と同じクラスに入るはずでしたが、ある事件で人を刺したため、悪忍クラスに入るしかなくなりました。彼女は決意を固め、悪忍のトップとして蛇女の選抜メンバーにまでのぼりつめ、一緒のクラスになるはずだった飛鳥と戦うことになります。


悪を倒すことが善なのだろうか。善を否定することが悪なのだろうか。二元論では語れない重たいテーマがこの作品には横たわっているのです。それを象徴するのが、半蔵の「力は刀と盾である」という言葉。彼女たちはそれぞれ、光あれば影あり、影あれば光あり、そして忍ありの信念を探し続けているのです。
出てくるキャラクター全員がわけあり、というのも見逃せないポイント。ほとんどのキャラが深い、触れられたくない過去を持っています。元気いっぱいの葛城は両親との日々を忍の定めで失っています。柳生は交通事故で妹を亡くしました。斑鳩は養女であるがゆえに、義兄に深く恨まれています。
とても笑顔でいられないことばかりなんです。苦しみ、悩み、その末に5人は半蔵学院にはいり、5人は蛇女に入った。焔のように選択肢を失った少女もいれば、未来のように自ら選んだ子もいる。「命を懸けるに値する場」として、忍の道を歩んでいます。
笑えるシーンは思い切り笑い、ニヤニヤできるサービスシーンは思い切りニヤニヤしていいアニメです。その積み重ねの向こう側に、ふとした瞬間顔を見せる少女たちの「覚悟」が最大の魅力。だってかけているのは命ですよ。青春のすべてをここに費やし、自らの命を死の危険に晒し、それでもなお忍の道を歩むからには、趣味や好みだけではできません、何らかの信念がないと無理です。
最も過去が重くないのは主人公の飛鳥でしょう。特に誰が死んだとかわかれたとかないです。幸せな家庭に育ち、大好きな半蔵のじっちゃんに鍛えられ、不自由なく暮らして来ました。ではなぜ彼女は忍になるのか。半蔵の血筋だからだけだろうか。それだけで命をかけられるのか。
彼女は他の4人の半蔵学院の生徒と、5人の蛇女の生徒、特に焔と出会うことで、自分がなぜ忍になるのか、善忍と悪忍とはなんなのかを深く考えます。考えぬいた末に、自ら選択し、進むことになるのです。
少女たちの戦いは、どこまでも続きます。でもまあ、まずは、そのぷよんぷよんなおっぱいでも堪能しましょうかね。彼女たちの戦いは命の炎を燃やす、鮮やかな舞。

ちなみに、アニメで語られる半蔵学院と蛇女の物語の続きが、2月28日に発売された最新作ゲーム『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS 少女達の証明』で語られています。第三の学校、死塾月閃女学館が加わり、10人の新キャラを交えたさらに爆乳でハイパーなバトルになっています。この世界に興味がわいた方、さらに善と悪について見てみたい方、さらにおっぱいをもみたい方は是非プレイしてみてください。



特典満載のBlu-ray & DVDは3月27日(水)発売!!



映像ソフトは3月27日(水)に発売!! 第壱巻は1~2話を収録し、ドラマCD、新作OVAなど豪華特典も多数収録。さらに初回生産版にはソフト収納BOXや、原画・設定資料集、お風呂ポスター、ゲーム用ダウンロードコンテンツ用のプロダクトコードなどの特典が多数追加されるのでお見逃しなく!!

【初回生産特典】
・八重樫南描き下ろし3巻収納BOX(半蔵学院ver.)
・鳥居貴史描き下ろしデジパック仕様パッケージ
免許皆伝!爆乳秘伝忍法書(原画集・設定資料集を収録した特製ブックレット)
・八重樫南描き下ろしお風呂ポスター(B4サイズ)
・プレイステーションVita用ゲーム『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』オリジナル下着1枚&下着おみくじ用DLCコイン3枚がもらえるプロダクトコード

【毎回特典】
・北島行徳書き下ろしスペシャル乳魂ドラマCD「巻物争奪大作戦」
・爆乳ハイパーオリジナルアニメーション「どきどき身体測定」
ピクチャーレーベル
お忍び女子会(公式サイトで配信されたキャスト出演動画)第一話「忍者の先輩」


<明日は渡部高志監督のインタビューをお届け!!>


≪文:たまごまご≫

WEBサイト「たまごまごごはん」の管理人でもあり、ライターとしても活躍中

●たまごまごごはん/
●たまごまご・オブ・ザ・デッド(Twitter)/




TVアニメ『閃乱カグラ』
≪スタッフ≫
●原作/高木謙一郎((『閃乱カグラ -少女達の真影-』MarvelousAQL)
●監督/渡部高志
●シリーズ構成・脚本/吉岡たかを
●キャラクターデザイン・総作画監督/鳥居貴史
●キャラクター原案/八重樫南
●シナリオ原案協力/北島行徳
●プロデュース/ジェンコ
●アニメーション制作/アニメーションスタジオ・アートランド


【関連リンク】
●TVアニメ『閃乱カグラ』/
●ゲーム『閃乱カグラ-少女達の真影-』公式サイト/
●ゲーム『閃乱カグラ Burst-紅蓮の少女達-』公式サイト/
●ゲーム『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS-少女達の証明-』公式サイト/


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