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2012年 9月 18日(火曜日) |
【アニメレビュー】アニメレビュー“たまごまご”のココがアニメを楽しむツボ! 『人類は衰退しました』の特集3日目です♪ 最後は、副監督を務める小坂春女さんに直撃インタビュー!!
―田中ロミオ氏が『人類は衰退しました のんびりした報告』のあとがきで「『人退』のメディア展開の話が来た時に、「設定だけ使ってオリジナル話をやってもらうのはどうでしょう?」みたいな提案をしたことがあります」とおっしゃっておられましたが、今回のアニメ化に際してアニメならではのテイストを入れようというのはございましたか?
小坂春女副監督(以下、小坂副監督と略す):絵にしたときのわかりやすさを特に工夫しました。たとえば#1の工場への道のりについて、「古い街道のスレート塀が崩れはじめ…」と原作にあるのですが「古い街道」と一目でわかってもらうために旧文明の高速道路にしています。
―内容がシャッフルされているのには驚きました。これはどのような意図で行われたのでしょうか。個人的には後から事実がわかる仕組みに「なるほど」となったのですが、演出上どのような点で気を使われましたか?
小坂副監督:「インパクトのあるお話を最初に」と言うことで「妖精さんの、ひみつのこうじょう」のお話を第1話に持ってきました。時系列をシャッフルして、より印象に残る順番で見てもらえたらいいなと思います。
―光と影の表現が、他のアニメと一線を画していると思います。なぜこのような表現技法を使われたのですか?
小坂副監督:「衰退している世界」をどう表現するか考えた時に「見た目はのんびりと美しい田園風景の中にとんでもない物や色が点在している。」ということで美術はインパクトのある不思議なタッチに仕上がりました。
セルは原作のやさしい風合いを活かした淡色の色彩になり美術とセルのマッチングを考えた末「光と影をしっかり追っていく。」という表現にいきつきました。
多角形の光と影を入れることでより不思議な世界観になったかな?と思っています。
―全体の色のトーンが他のアニメで使う色と異なったものになっているように思えるのですが、どのようなことを意識して配色を選ばれたのでしょうか。また色を決める際気をつけている点はありますか?
小坂副監督:原作イラストのほわっとあたたかみのある色合いを生かしたいと思いました。強い色や原色はあえて使わずに淡い色で色彩設計をしてもらっています。使える色の幅が狭いので色彩設計さんは苦労しているようですが、その分不思議な風合いになったかと思います。
―妖精さんの、みんな同じ顔のキャラデザは、OPで驚かされました。それでいて声も個性もばらばらなのがユニークなんですが、妖精さんの描写でここは見て欲しいというところはありますか?
小坂副監督:妖精さんの個体を判別するのは無理なようです。「なかたさん」と言う日系のキャラクターが登場しますがあの人(?)も厳密に同じ個体かどうかはわからない。本人だとしても以前にあったことはすぐ忘れてしまいますから、実質個体の判別は不可能なのです。妖精さんは一人一人の意思を持っていると云うより集合体の意思で行動しているように感じられ、昆虫っぽい印象を受けました。
表情も眉毛くらいしか変化がないので感情をボディーアクションで表現するように工夫しています。
よく見ると集団からちょっと遅れてる子がいたりします。生後間もないので妖精の集合体意識とまだうまく結合できてない個体があってもいいかな?と思い意識的に入れています。
―「わたし」が比較的ブラックなしゃべりをする(「じかんかつようじゅつ」で本人も言っている)のが個人的に大好きです。全体的にメタ的に文明をネタにしたブラックユーモアも多い作品ですが、これらをライトにアニメで見せている作品だと感じます。ポップさを活かすために注意している部分を教えて下さい。
小坂副監督:「わたし」と云うキャラクターは修行僧みたいだな……と。彼女は、周囲の人はモチロン、自分自身についても冷めた目で諦観しています。生死に関わる時でもどこか他人事なのですね。それは滅びゆく人類に共通する気質なのかもしれませんが……。
「わたし」は人見知りなので口数は少ないのですが いつもブラックなコメントを心でつぶやいています。
あえてモノローグを多くすることで、表面上で起こる出来事とはボケツッコミの様相となり、面白くなったのではないかと思います。
―OPの日記が毎回(エピソードごとに)変わっているのに気づいてにやりとしました。これは世界観を描く上でどのような意図で入れられたのでしょうか。
小坂副監督:原作の巻末に「妖精さんメモ」というのがあります。わたしの報告という形で書かれた1つの話が完結する毎に記されているものなのでどこかで見せたいと思い、結果としてOPのラストに「わたし」がフィールドノートを記帳するという形で拾いました。
―ほとんどが「わたし」視点で、モノローグとトーク中心に進んでいる形式をアニメにするのは難しい部分だと思いますが、軽快でテンポよく、楽しいです。「わたし」の描写で今後見てほしい点がありましたら教えて下さい。
小坂副監督:現在の「わたし」はシニカルな性格ですが そんな「わたし」にも子供時代がありました。故郷を遠く離れて全寮制の学舎で学んでいた頃のエピソードも見所の一つかと思います。
―お忙しいところ、ありがとうございました!!
“ほのぼの”の中に潜むブラックさが癖になる『人類は衰退しました』の世界。未見の方もぜひご覧になって欲しいです♪ちなみに、Blu-ray & DVDの発売「妖精さんたちの、さぶかる」は10月17日。初回特典には、田中ロミオ氏の書き下ろし小説『人類は衰退しました』「民族の再発見にまつわる不都合な真実」が付くとのことなので、こちらもどんなお話しになるか楽しみです♪
 ≪文:たまごまご≫
WEBサイト「たまごまごごはん」の管理人でもあり、ライターとしても活躍中
●たまごまごごはん/
●たまごまご・オブ・ザ・デッド(Twitter)/
■ 読者プレゼント ■
『人類は衰退しました』のポスターを2名様にプレゼント! プレゼントをご希望の方は、以下の応募フォームに必要事項を記入してお申込ください。なお、コメント欄には、ほびーちゃんねるへのご意見・ご感想、最近気になるコンテンツ(マンガ・アニメなど)をご記入頂けると幸いです。たくさんのご応募お待ちしております。
ご応募の〆切は10月5日(金)AM 00:00です。
※当選者発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。頂戴した個人情報はサイト制作の参考、およびプレゼントの発送業務以外には使用致しません。
TVアニメ『人類は衰退しました』
●放送日/
tvk 毎週日曜 24:00~
TOKYO MX 毎週月曜 25:30~
チバテレビ 毎週水曜 25:30~
テレ玉 毎週日曜 24:00~
サンテレビ 毎週月曜 26:10~
テレビ愛知 毎週水曜 26:30~
BS11 毎週木曜 27:00~
AT-X 毎週火曜 8:30~
※編成の都合により放送日、時間、開始日が変更になる可能性がございます。
予めご了承下さい。
●原作/田中ロミオ(小学館「ガガガ文庫」刊)
●原作イラスト/戸部 淑
≪スタッフ≫
●監督/岸 誠二
●副監督/小坂春女
●シリーズ構成/上江洲 誠
●キャラクターデザイン&総作画監督/坂井久太
●プロップデザイン/石本剛啓
●美術監督/宮越 歩、三宅昌和
●色彩設計/漆戸幸子
●コンポジットディレクター/國重元宏
●編集/加藤ひとみ
●美術デザイン/チーム・ティルドーン
●音楽/大谷 幸
●音響監督/飯田里樹
●音響効果/奥田維城
●音響制作/デルファイサウンド
●制作スタジオ/AIC ASTA
≪キャスト≫
●わたし/中原麻衣
●祖父/石塚運昇 ほか
【Blu-ray & DVD】
人類は衰退しました「妖精さんの、ひみつのこうじょう」
●発売日/2012年9月19日発売
●価格/
Blu-ray 7,140円(税込)
DVD 6,090円(税込)
●収録話数/「妖精さんの、ひみつのこうじょう」 episode.01、02
●初回特典/
1.坂井久太描き下ろしデジパック仕様
2.田中ロミオ書き下ろし小説『人類は衰退しました』
「三つの村における需要と供給とそれ以外の何か」
●映像特典/
1.オリジナルアニメ『人間さんの、じゃくにくきょうしょく』♯1
2.劇場版『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』PV First Contact
3、『人類は衰退しました』ひみつのすたじおけんがく完全版
4、オーディオコメンタリー(監督:岸 誠二&シリーズ構成:上江洲 誠)
5、ノンクレジットOP&ノンクレジットED
6、PV映像
7、番宣CM
8、Blu-ray&DVD告知CM
※発売日、商品仕様、デザインは都合により変更になる場合がございます。
人類は衰退しました「妖精さんたちの、さぶかる」
●発売日/2012年10月17日発売
●価格/
Blu-ray 7,140円(税込)
DVD 6,090円(税込)
●収録話数/「妖精さんたちの、さぶかる」 episode.01、02
●初回特典/
1.坂井久太描き下ろしデジパック仕様
2.田中ロミオ書き下ろし小説『人類は衰退しました』
「民族の再発見にまつわる不都合な真実」
●映像特典/
1.オリジナルアニメ『人間さんの、じゃくにくきょうしょく』♯2
2.劇場版『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』PV The Second Impact
3.『妖精さんたちの、さぶかる』episode.02オーディオコメンタリー(監督:岸誠二&シリーズ構成:上江洲誠&中原麻衣)
※発売日、商品仕様、デザインは都合により変更になる場合がございます。
【オリジナルサウンドトラック】
●発売日/2102年9月26日
●価格/3,000円(税込)
●発売元/株式会社ランティス
●販売元/バンダイビジュアル株式会社
【関連リンク】
●人類は衰退しました公式サイト/
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©2012 田中ロミオ、小学館/妖精社
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