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『VIPER’S CREED』黒田崇矢さん、豊口めぐみさん、福山潤さん独占インタビュー
2009年 9月 03日(木曜日)
『VIPER’S CREED』のDVD発売を記念して、8月16日、東京・TFMホールにてユニット・ヴァイパーのキャストが大集合するトークショーが行われた。今回は、イベントの熱も冷めやらぬ中、黒田崇矢さん、豊口めぐみさん、福山潤さんに独占インタビューを敢行した!

 近未来を舞台に、可変機動兵器を操り危険なミッションに挑むブレードマン(傭兵)とそれをサポートするオペレーター達の活躍を描いたトランスフォームアクション『VIPER’S CREED-ヴァイパーズ・クリード-』。今回、8月5日よりDVDシリーズがリリースされたことを記念して、豪華キャスト陣が出演するトークショーが行われた。気になるイベントの様子はもちろん、それぞれのキャストが演じるキャラクターの魅力とは一体?黒田崇矢さん、豊口めぐみさん、福山潤さんの三人にたっぷりと語っていただいた。


▲左より、カリヤ・サクラコ役 豊口めぐみさん、
オグマ・ハルキ役 福山潤さん、サイキ・クライド役 黒田崇矢さん

――イベントを終えての感想をお願いします。
福山「作品自体はすごくハードなタッチですが、笑い要素もポツポツとあります。根本的にはシリアスな作品ですが、今回のイベントは笑いの絶えない、お客さんにとっても見所満載の楽しいステージだったと思います。」

黒田「今、ステージを終えたばかりですが、楽しかったですよ。MCをやらせて頂きましたが、どう運ぼうかというよりも、みんな何かをやらかすから、それをどう逃さないで広げていくかということを心がけました。みんな自分の個性を活かして色々とやってくれたので、非常に楽しいステージになったと思います。」

豊口「オープニングはかっこよくいって、徐々に崩れて行く…というはずだったんですけど、トップバッターでいきなりルドラ役の川田さんが出間違えるというアクシデントがあって、“やっぱり私たち、かっこよくできないんだな”って思いました(笑)。とっても楽しいイベントでした。」

――近未来を舞台に描かれている硬派な印象の本作ですが、作品の印象をお聞かせください。
福山「オリジナル作品でこういうものを展開すると聞いたときには、ここまでハードなものをオリジナルで展開するっていうのはすごく珍しいなと思いました。僕はこの職業につく前から、荒牧さんが作ったものを観ていたのですが、実際に作品に参加して、マニューバ・ブレード(バイク型可変機動兵器)みたいな男心をくすぐるものもあり、視聴者としての楽しさと作る側としての楽しさと、両方を感じさせてくれるものなんだなというのが、初参加したときに感じたことです。」

黒田「最近のアニメとは全く違う作品かなと思います。私は『あしたのジョー』とか、『空手バカ一代』とか硬派なものを観ていたので、こういう作品に参加できてとても嬉しいなと思いましたね。とてもやりたい系列の作品でした。」

豊口「はじめに設定資料などを見せていただいて、「かっこいい作品だな」と思いました。でも、ヒロインはかわいい声の方とか若い方がやるのかなーと思ってたので(笑)サクラコに決めていただいてすごく嬉しかったです。こういう大人っぽい作品に関われるのは、単純に嬉しいですよね。」

――各々が演じられているキャラクターについてお聞かせください。まず福山さんが演じる「オグマ・ハルキ」とはどういうキャラクターですか?
福山「ハルキのお父さんは、フォート・ダイバ・シティのPMC(民間軍事会社)のひとつアルコン・グローバル・セキュリティの日本支社の社長です。それは外資系の民間軍事会社なんですが、ダイバ・シティというところでは、地元の労働者の安全問題であったりいろんな軋轢が生まれていて、ハルキ自身はそれに対して外資が入ってくることに反発を持っています。自分たちの街なんだから自分たちで守るべきだろうという強い思いの中、自分にも何か出来ることはないかということで、敢えて自分のお父さんがやっている会社のブレードマン(傭兵)という危険な仕事に就きます。自分の正義の元にこの街を守りたい、という熱い心を持った青年ですね。」

――父親に対する反発というものが根底にあって、戦い始めるわけですね。
福山「そうです。」

――他の二人のキャラクターと比べると、まだ子どもなのかなという印象も受けますが・・・?
福山「そうですね。現実の問題を置いておいて、自分の情熱や自分の見える範囲のものの価値観がどうしても拭えていない青さがあります。」

――続いて、黒田さん演じるサイキ・クライドはどういうキャラクターですか?
黒田「サイキは、“俺の見ているものが見えるか?”というセリフをよく言うように、一般の人たちよりも先が見えている人、世間の人に、やりすぎと言われても、どれだけ叩かれ非難されても、絶対にこれが正解なんだというときには、全員を敵にしても行ける。自分にはまったく利益すら生まれない、むしろマイナスが生じるくらいでも、町を守るため・人を守るために自分が悪役になっても突き進んで行ける、本当の男だと思います。」

――どこか影のあって、何かを背負っている印象ですね。見かけとは反して大の甘党というサイキですが、他にも意外な面が描かれたりするのでしょうか?
黒田「そうですね。そういう風になっていって欲しいですし、そのあたりは自分も知りたいです。謎っぽいだけで終わっているので、甘党という部分ももっと徹底して色々と出てくると良いかなと思います。」

福山「ひとつ、逆のシーンはありましたよね。」

黒田「辛いものでひいひい言っているという(笑)。」

豊口「あれは面白かったですね(笑)。」

黒田「私も甘党なんですよ。コーヒーを飲むときも、低糖だとか微糖だとか色々ありますが、昔ながらの加糖が好きなんです。それを氷で薄めるとちょうど良いんです。しかし最近は、健康ブームなんだかウチの近くのスーパーに加糖だけが置いてないんですよ(笑)!」

豊口「じゃあどうしてるんですか?」

黒田「加糖が置いてある遠くの店まで行って買います。」

豊口「サイキみたい(笑)!」

黒田「そう。それぐらいコーヒーは甘くないとダメですね。だけど、サイキと違うのは、辛いものがダメなわけじゃないってとこです。辛いのも大丈夫です。」

――そういう点でもご自身と近い部分もあるわけですね。
続いて豊口さん演じるサクラコは、どのようなキャラクターなんでしょうか。

豊口「サクラコもどういう子なのかはあまり描かれていなくて・・・突然ユニットヴァイパーに配属されて、サイキのオペレーターになっちゃって。オペレートに慣れてないあげくに、「サイキ」という難しい人のオペレーターに。なので、普通の人と思って演じてました。他のオペレーターほど落ち着いてもいないし。サイキが言うこと聞いてくれないと焦っちゃうし(笑)常に大声張り上げてオペレーターしてました。」

――他のオペレーターの方々はわりと接し方がきついですよね。
豊口「そうなんです!“私なんかした!?”みたいな感じです(笑)。」

――常に4人でご飯を食べに行って、サクラコ一人が残るんですよね。
豊口「いつも仲間はずれなんです(泣)それもあって、ヴァイパーのみんなと一緒にいたんじゃないでしょうか。」

――サクラコは、オペレーターという立場で、他の二人とは違った視点から物語や戦闘を見ているわけですが、サクラコから見ての他のキャラクターの印象は?
豊口「サイキに対しては、“自分勝手なことばっかりしてないで、私の言うこと聞いてよー!!”みたいな。でも、だんだん彼が正しいことをやって動いているっていうのがわかってくると、ちゃんと対応していきます。ハルキは一緒にいることが多かったのですが、「ユニットの仲間」というよりは、「弟感覚なのかなぁ」という気がしてました。」

――全話の収録を振り返ってみて、作品に対する思い入れや、思い出に残っているシーンを教えてください。
福山「始まる前は、1クールという短い中でどのように話を落ち着けるのかなと思っていたんですが、始まってみれば見てる人に対して説明を全部委ねて、ストーリーを追っていったという感じがあります。ポンとこの世界に放り込まれて、彼らの人間模様を見させてくれたな、という。とてもテンポよく見れたなぁと思うし、僕らもそのドラマを演じることができたと思います。終わってみて、それぞれが一話の頃と最終話とでは人間的な部分の変化が如実にとれたりして、見ていてほっとできる部分も多かったです。好きなシーンは、サイキが甘党であったりなんだったりっていうギャップが多い中で、ガリブが料理を作るシーンがあったんですが、そこで辛いものに本気で汗を流しながら苦しんでいるサイキが僕は大好きでした。」

黒田「一話をやる前の記者会見のときに、監督さんからイメージを聞いたり、説明を伺っていたんですが、12話を通じて台本を頂くたびにサイキのイメージが変わっていくっていうではなくて、先ほど言った男の中の男だなと思って演じていました。
印象に残ったシーンは色々あるんですが、ハルキみたいな若い青年が、まっすぐだからこそ、間違った方向に導かれてゆく、みたいな・・・今、ここでどっちに行くかで人生が大きく変わることって、人生の中では沢山あるじゃないですか。そこに焦点を合わせて、ハルキっていう人物を表現していたところでしょうか。ウラがいるほうに引っ張られるのか、戻れるのか、という辺りも面白かったです。あとは、一番最後のみんなが戦った後に、サイキが亡くなったメンバーに花を手向けたりとか、プレゼントが届いていたりとか、そういうカットが好きです。今後があれば、その辺りも描いて欲しいですね。」

――では豊口さんは?
豊口「今の流れからなんですけど、「語ることが全てではない」と思いました。意外と、「あれ?ここなんだったんだろう?」っていうのをの残しながら終わってるんですよね。サイキに関しては、あまり描かれなかったから、より「なんだったんだ、あの人は?」っ て思うし、ガリブ・ノーマ・ルドラは、ある程度描かれたにしても、やはり「?」なところがあったりして。「こうだったのかもしれない」と考える余地のある作品だなと思いました。」

――本作は人間ドラマ以外に戦闘シーンも魅力のひとつですよね。そういったアクションシーンの印象はいかがでしたか?
福山「例えば、マニューバ・ブレードが、マニューバ・ロイドになる前の状態のとき、よく跳び上がるんですよね。その重量感の表現が、CG技術の進歩だなと思います。数年前だったら、なかなか物の重さを表現するのが難しかったと思うんですが、TVシリーズの短いスケジュールの中で、バイクの疾走感もすごく出ていました。マニューバ・ロイドの二本の脚で立つ軽快なアクションも状態によって使い分けられていて、メカには重量感が大切なんだなと思いながら、収録中びっくりしていました。」

――収録時には完全な状態だったんですか?
福山「完全じゃないところもあったんですが、CGはかなり入っていました。」

――黒田さんはアクションシーンを実際に見てみていかがでしたか?
黒田「アクションシーンというよりも、やっぱりこれ(マニューバ・ブレード)すごいですよね。この形がこれになるのかっていうのが。」

――しかも実際に立体化されていますからね。
黒田「これを計算してキャラクターを考えていった方たちの頭の良さが計り知れなくて怖いですね。」

――確かに昔のロボットアニメだと、乗り物状態からロボットになるときって必ずしもイコールになってませんもんね。
黒田「絶対違います(笑)!」

福山「重さが変わっているものもありますからね(笑)。」

豊口「本物のマニューバ・ブレードはすごいですよね。すごくよく出来ています。」

黒田「イベントのときに皆川純子ちゃんが貰って、“ありがとうございます”と言った瞬間に落としそうになって、潤が空中でキャッチしたんだよな。」

豊口「“大事にします!”って言った瞬間に落としてましたからね(笑)。ナイスキャッチだったよね~(笑)。」

――続いて豊口さん。アクションシーンはいかがでしたか?
豊口「記者会見の時に初めて見たんですが、「これ、本当にTVシリーズでやるの?スタッフさん毎週これで大丈夫?」って思いました(笑)」

――最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
福山「新しい技術と慣れ親しんできた人間とのアクションを融合させて、一つの作品を送り届ける機会も減ってきた中で、オリジナルの作品を届けられるということは、製作者として大変嬉しい思いでいっぱいです。皆さんもぜひ楽しんでいただいて、よければマニューバ・ブレードもお手にとってみてはいかがでしょうか。20年前には考えられないような技術です。」

黒田「やっぱり普遍的な人間ドラマを見てもらいたいです。時代や人種に関係なく感じることができる親子関係や、友人関係とかが薄っぺらくなっている現代、本当の愛情とか友情って何なんだろうっていうことを感じていただければと思います。」

豊口「かっこいい作品だったので、私のような声で合うんだろうかという不安はありましたが、終わってみると、意外としっくりきちゃったりして(笑)?ハードボイルドな作品ではありますが、キャスト一同はとても賑やかな感じでやっておりまして、それが今日にベントにもあらわれていたかなって思います。イベントに来られなかった方は、DVDのVol3とVol4に声優座談会が映像特典としてつくようなので、そちらを見て楽しんでいただければなと思います。」



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