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| 『オトコのコはメイド服がお好き!?』 イラストストーリー 2012年8月 ~Ep.1~ |
| 2012年 8月 10日(金曜日) |
![]() ユキ「あっちぃいいいい~」 滴る汗で髪の毛をベッタリと頬に貼り付け、ユキくんは蒸し風呂のような熱気に包まれた廊下をすすんでいました。 ユキ「まさか……まさか こんな日にクーラーがいかれちまうなんて」 ニュースの天気予報が〝この夏一番の猛暑日〟を告げたこの日、開店以来『CherryGirls』の夏を支え続けたクーラーが突然ダウンしてしまったのです。 店内も、そして兄弟たちの家を襲う猛烈な熱気に、ユキくんは恨めしそうに唸ります。 ユキ「ど…どこか涼める場所は……」 あまりの暑さに交代で休憩をとることにした兄弟たち。 とはいえ、暑さをしのげる場所などあるのでしょうか? ユキ「――ん」 と、ユキくんは頬を撫でる爽やかな風を感じました。 それは小さく開いたリビングの扉から。 『ここから……風が』 風に誘われるまま、リビングの扉を開くと――。 ナオ「ユ、ユキっ!?」 ユキ「ナオ兄――って、なんで脱いでんの!?」 そこにいたのはナオくん。 桜色のメイド服を大胆に肌蹴け、薄いキャミソールも露な姿でソファに身を預けていました。 ![]() ナオ「あ…ごめんね。 暑かったから……ちょっとハシタナイよね、えへへ♪」 ユキ「ううんっ! こっちこそ、突然入ってきてゴメン」 恥ずかしそうにはにかむナオくん。 上気した肌から雫のような汗がこぼれ、キャミソールをべったりと張り付かせています。 ナオ「あ、あのさ、ユキ……。 兄弟でもジロジロ見られたら恥ずかしいよ」 ユキ「わ、わあああぁああ! あっち向く! あっちを向くから!」 ナオ「そんなにしなくて大丈夫だよ♥ ほら、ユキもこっちに来て座りなよ」 ユキ「う、うん」 思わず見つめてしまったナオくんの肌。 あわてて視線をそらしたユキくんに、ナオくんが優しく語りかけます。 ナオ「やっぱり、ユキもこの部屋に来たんだね」 ユキ「やっぱり?」 ナオ「うんっ♥ 小さいころ、夏はいつもこの部屋にいたよね」 ユキ「……そういえば」 大きく開放的な窓から、近所の緑地ごしに爽やかな風が流れ込むリビング――そこはかつての夏の遊び場だったのです。 ナオ「この風が気持ちよくて、 夏はいつもここで遊んでいたよね♪」 ユキ「そっか、小さい頃はウチ、クーラーなかったもんな」 ナオ「あのころのユキ、ボクとおそろいの水色のワンピが お気に入りで可愛かったなぁ」 ユキ「も、もうその話はやめてくれよぉ~」 苦笑いのユキくんですが、心の中に広がったのはリビングでの楽しい光景。 淡いブルーのワンピース水着を着たユキくんのまわりには、今と変わらぬクリーム色のロングヘアーを揺らすナオくん、ユキくんにじゃれつくトモくん、そしてようやく言葉を覚えたばかりのリオくん――遠くに聞こえる蝉の鳴き声のなかで、いつまでもいつまでも遊んでいた思い出。 ユキ「へへへっ…… そうそう、みんなでここで遊んでたっけな で、遊んだあとは昼寝をしたんだっけ――」 ナオ「……」 ユキ「…ナオ兄?」 ナオ「……すーっ、すーっ」 ユキ「――って、寝てんの?」 気がつけば、ナオくんはすっかりお休みモード。 小さく胸を上下させながら、すやすやと寝息を立てています。 ![]() ユキ「……なんだか、本当に小さいころみたいだな」 この猛暑のなか、エアコンも無しに働きっぱなしで疲れてしまったのでしょう。リビングに差し込む風に身を委ねて、気持ち良さそうに寝てしまいました。 「仕方ないな…」と、リビングの棚からタオルケットを取りだし、ナオくんの身体にかけてあげるユキくん。 ![]() ユキ「そんな格好で寝たら風邪ひいちゃうよ、ナオ兄」 薄いキャミソール姿でソファに身を沈めるナオくん。 見れば、まだところどころ汗の雫がナオくんの肌を濡らしています。 ユキ(こんなに汗かいて――) ふと伸ばしたユキくんの指先がナオくんの首もとの汗の雫をすくいます。 指が触れると、キラキラとした汗の雫は弾け、ナオくんの肌に小さなキラメキとなって飛び散りました。 ![]() ユキ(あ……っ) 白い肌に広がるその輝きから、ユキくんは目をそらすことができませんでした。 ユキくんの指は、一つ、また一つと、ナオくんの肌の雫を求めて首もとから鎖骨、肩と、滑らせるように肌の上を撫でていきます。 『白くて…さらさらしてる……』 いつしかその指先はナオくんの肌の感触を追っていました。 ![]() ナオ「……んん……あ……んぅ」 ユキ「!!」 ふと漏れる、ナオくんの吐息に、我に返るユキくん。 いつのまにかナオくんに寄り添うように身体を近づけていたユキくん。その胸の鼓動はいつにも増して早鐘のごとく脈打ちます。 ユキ「……な、なにやってんだよ、オレ!」 あわてて、身体を起こそうとしたユキくんですが―― ナオ「ううぅうううんっ!」 ユキ「わぁつ!」 覆いかぶさるようにナオくんが寝返りを打ったのです! ![]() ユキ「ナ、ナオ兄っ!?」 ナオ「……ユキぃ…」 ナオくんの口から漏れた「ユキ」の言葉に、ドキリと身体を硬直させるユキくん。 そして、再び浮かんできたのは小さい頃の思い出。 ――ナオ「ユキぃ……おにいちゃんと一緒に寝よ?」 小さなナオくんは、ユキくんと並んでお昼寝をするのが常でした。そしてそのまま抱きしめてしまうことも…… ユキ「ナ、ナオ兄っ、放して……っ」 ナオ「……ダメだよぉ…ユキぃ」 ユキくんの懇願に答えたのはナオくんのトロンと甘く寝ぼけた声。ナオくんもまた、小さいころを思い出しているんでしょうか――甘えるような表情を浮かべながら、よりきつくユキくんを抱きしめるのでした。 ユキ「ナ、ナ、ナ、ナオ兄ぃいい!?」 リオ「ああああああ、とけるぅ… リオの身体とけちゃうよぉ」 トモ「……こ、これで脂肪も燃焼してりるハズ」 バタバタと廊下を歩くのはリオくんとトモくんの二人。 あまりの暑さにご主人様たちも返ってしまい、本日の『CherryGirls』は臨時休業となってしまったのです。 そんな二人がリビングに入ると――。 ユキ「トモぉ~、リオぉ~、助けてくれ~~!」 トモ「なっ……何をしている!?」 リオ「おっほぉ~♪」 ソファの上で、キャミソール姿のナオくんとくんずほぐれつ、なユキくん。 リオ「なになにぃ~楽しそうじゃん」 ユキ「ちげーよ! ナオ兄がオレを放してくれねぇんだよぉおお!」 見れば、すっかりしがみついたナオくんの下、ユキくんがジタバタともがいています。 剣道で鍛えたナオくん……実はけっこう力持ち!? リオ「あっちー! あっちーよ! こりゃ、アツアツすぎてリオには耐えられないね ……アイスでも食べてこよぉ~っと」 ユキ「あっ、リオ!」 トモ「……」 ユキ「おいっ、トモ頼むよ!」 トモ「………」 ユキ「と、トモ?」 トモ「………ほどほどにしておくんだな」 穏やかに言い放つと、トモくんはスタスタとリビングを去っていくのでした。 汗に濡れたキャミソールの感触を腕にカンジながら、ユキくんは間近に迫るナオくんの顔に、喜んでいいやら悲しんでいいやら不思議な気分に戸惑いましたが―― ナオ「……んん…んふぅ♪」 ただナオくんだけは夢の中、満足そうな笑みを浮かべるのでした。 次回更新(8月Ep.2)は8月24日金曜日予定です。 お楽しみに♥ ■『CherryGirls』ご主人さま掲示板!! 『CherryGirls』のメイドさんランキング1位(リオくん調べ)のリオくんがお送りする、紳士淑女とメイドさんの社交場「ご主人様掲示板」がスタートするよ♪ このコーナーでは、ご主人様たちからのアツイ、アツイお便りを大募集! ご主人様たちのアイデアやイラストで『CherryGirls』をどんどん盛り上げてね♪ ◎各企画の詳細は以下をクリック! ■『CherryGirls』メイドさんイラストを描いてね! ■ コスプレ写真、大募集! |

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