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声優警察第42回『はじめの一歩 New Challenger』小山力也さん
2009年 3月 14日(土曜日)

 2000年~2002年に日本テレビ系にてTVアニメが放送され、その後TVスペシャルとOVAも製作された長編人気アニメ『はじめの一歩』の新シリーズが好評放送中だ。森川ジョージ先生が描く原作コミック(週刊少年マガジン/講談社 刊/単行本は86巻まで発売中、87巻は3月17日発売)のテイストをそのままに、アニメならではの持ち味が加わることで原作ファンからアニメファン、そしてボクシングファンまでを虜にしている。

 学校でいじめに遭いながらも、母が営む釣り船屋・幕之内を手伝う心優しい少年・幕之内一歩(CV:喜安浩平)は、ある日ボクサーの鷹村守(CV:小山力也)と出会う。鷹村との出会いを通してボクシングの楽しさに目覚めた一歩は鴨川ジムに入門。「本当の強さとはなにか?」の答えを追い求めながら、運命のライバル・宮田一郎(CV:関智一)との出会いををはじめ、数々の対戦相手との試合を通して、ボクサーとして、そして人間として成長を遂げていく。そして、一歩は千堂武士(CV:小野坂昌也)との日本フェザー級タイトルマッチに勝利し、日本チャンピオンのベルトを腰に巻くのだった。

 現在放送中の『はじめの一歩 New Challenger』では、一歩の初防衛戦(TVスペシャル)&間柴vs木村戦(OVA)後から物語がスタートする。ついに迎えた、ライバル・宮田一郎の東洋太平洋タイトルマッチ、一歩にとって大きな成長のきっかけとなった初黒星の相手・伊達英二(CV:相沢正輝)のWBA世界フェザー級タイトルマッチが行われる中、一歩は元同門のハンマー・ナオ(CV:阪口大助)と二度目の防衛戦を迎える。そして、ついに迎える鷹村守 vs ブライアン・ホークによるWBC世界ジュニアミドル級タイトルマッチが幕を開ける。原作でも特に人気の高い名勝負はどのように描かれていくのか?

 『はじめの一歩 New Challenger』を追い、都内某スタジオに踏み込んだ団長の前に立ちはだかる一人の男。 それは、事件の鍵を握るボクサー鷹村守を演じる小山力也さんだった。並び立つ二人にもはや言葉は要らない! 男と男の意地がいま、ここに激突する…!?


団長「い、いたい…」

 やっぱり、かなうわけないよな…。


小山力也さん(鷹村守 役)
12月18日 生まれ。京都府出身、劇団俳優座 所属。
演じる役柄の心理を深く考察しての心理表現と、きめ細かな演技に定評がある人気声優。響きのある特徴的な声質が印象的。威厳や風格のある役をはじめ、近年ではコミカルな役どころ、また洋画の吹き替えまでを幅広く担当している。
近年の主な出演作品は、『RIDEBACK -ライドバック-』岡倉天司郎 役、『ソウルイーター』死神様 役、『仮面のメイドガイ』コガラシ 役、『BLUE DRAGON 天界の七竜』ルドルフ 役、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』ヤマト、『うたわれるもの』ハクオロなど。
●劇団俳優座/



■自分が目立たないことには容赦のない男ですからね(笑)

― まずは『はじめの一歩』という作品に対する印象を教えて下さい。

小山力也さん:僕はこのオーディションを受けるまで作品自体を知らなかったんですが、原作コミックを読んでみて本当にハマりましたね、面白くて! スポコンって結構シリアスに走るとシリアス一辺倒になってしまいがちですが、スポーツとしてのダイナミックさとギャグテイストとが見事に絡んでいて、それぞれのキャラクターが突出していますし。これだけのロングシリーズに必要なものとして、たくさんの魅力的なキャラクターが登場します。どのキャラも演じたくなるような魅力がありますので、本当に素晴らしい原作だなと思いました。


― テレビシリーズ一期と二期の鷹村を演じるにあたって、何か変化はありましたか?

小山さん:テレビ第一期を丸二年やって、さらに一本テレビスペシャルをやらせて頂いて、それが定期的に続けば良いなと思っていたんですが、残念ながらそれもなく。スペシャルとテレビシリーズの間に抜けた話だけがOVAで発売されました。原作がこれだけの大長編なので、全部ができないのはしょうがないんですけど、やはり残念ではありました。ただ去年の春過ぎくらいに『また新シリーズが始まるのでよろしくね』というお話を頂いて、それはもう嬉しくて踊りましたね。

― 再び、鷹村を演じることができるようになったわけですね。

小山さん:はい。鷹村は前半もたくさん見せ場がありましたけど、これから世界戦という活躍の場がありますので、嬉しかったですね。一期が終わる時に特に一番残念だったのが、鷹村のタイトルマッチ前に終わってしまったことでした。元々、第一期シリーズでは一歩が伊達に負けるところで終わる予定だったので、喜安くんが『負けて終わるのは嫌だなぁ』と言っていたら、上手い具合に話を続けさせて頂けることになって、それで初防衛戦までスペシャルで放送できたんですよ。原作の森川先生もやっぱりブライアン・ホーク戦が一番自分としても力が入ったと仰っていたので、そこを演じられるのが一番嬉しいです。

― 作中で最強の存在といっても過言ではない鷹村ですが、実際に演じられてみての鷹村はどんなキャラクターでしたか?

小山さん:やっぱり男の憧れが全部詰まってますからね。天真爛漫で明るくて愛嬌があって、しかも熊を倒せちゃうくらい強くて。わがままなんだけど、それが許される環境にあって、皆から慕われているという男の魅力が全部詰まっていますね。ただ恋愛がないのが少し残念ですね。まぁ全てが完璧じゃないから良いのかもしれませんが。

― 所属ジムの中でも、柱でありムードメーカーでもありますね。

小山さん:そうですね。自分が目立たないことには容赦のない男ですからね(笑)

― 鷹村は物語はじめから登場していますが、序盤から現在に至るまでに何か彼の中で変化はあったんでしょうか?

小山さん:彼の変化はこれから描かれていきます。家庭環境など色々と少しずつ明らかになりますし。お姉さんが出てきたり、弟が出てきたり。今まではそういった部分がありませんでしたけど。

― そんな鷹村を演じるにあたって、難しい部分や気をつけている部分などはありましたか?

小山さん:たくさんの方が自分なりの鷹村像を描いてらっしゃったと思います。僕も原作を読んでいて、もちろん『はじめの一歩』なので主役は一歩なんですけど、僕は鷹村が思うように自分が人生の主役だという気持ちでやってますね。これだけの憧れを持たれるような存在を汚さないように、ということは一番思っています。帳尻合わせをしないように、やるだけやりきりたいと思っています。

― 小山さんの中で、鷹村と似ている部分や共感できる部分などはありますか?

小山さん:共感できるところは、やっぱり常に前向きというか、めげないというか、何かがあっても笑い飛ばしてどんどん突っ走っていけるところでしょうか。世界戦にも出てきますけど、減量の苦しみが過酷であったりとかして、ボクシングにはそういった試練がつきものですよね。けどそれにめげず、全部ガハハと笑い飛ばして、ぶっつぶして乗り越えていくぞという部分が一番共感できるところです。

― では、これから収録に入られる”鷹村VSブライアン・ホーク戦”に対する意気込みや期待感については?

小山さん:どの程度の話数を割いていただけるかは分からないんですけど、できるだけ原作に忠実にやっていただきたいなというお願いと、あとはもう何年か前から自分がやりたいなと思っていた部分なので、僕の年代やもっと若い年代もそうですけど、皆さんが一番誰でもやりたい役だと思いますので、意気込みというか、期待感は一番大きいですね。体調を整えて臨みたいと思います。映画一本を録るより、(一歩の収録では)他の試合でも疲れた時がありました。アニメの場合は時間が誇張されますから、ほんの数秒のパンチのために十秒くらい延ばしたり、そのデフォルメされた部分が吹き替えの映画よりもハードな場合が多いんですね。スポーツものですし。だから本当にそういう意味では映画より疲れるんですけど。それだけの仕事をさせて頂ける機会がなかなかないので、やはり楽しみですね。

― 鷹村は、これまで以上にハードな内容になりそうですね。

小山さん:ここまで鷹村自身が追い込まれたことはなかったのでね・・・だから熊よりも強いんですね、ブライアン・ホークは(笑)絵を見ていて本当にハマりましたからね。死んじゃうんじゃないかと思いましたし。頭にピキーンっとヒビが入ったりね(笑)

― ブライアン戦で特に注目して貰いたいポイントは?

小山さん:鷹村の本当に追い込まれた時の強さと、あとは会長との絆が試合の中でどんどん深まっていくので、(会長役の)内海さんとそこら辺を演じさせて頂けるのも楽しみですね。男の格好良さが詰まっていますので、肉体的なダメージと精神的なダメージとそれを乗り越えていくエネルギーと、そして会長との友情・・・というとちょっと違いますが、『あんた最高だぜ』っていって出て行くところなどをどんな風に言えるのかというのも楽しみですね。


■懐の深さ、肝っ玉の大きさが一番の強さ

― 一歩にとっての”強さ”が鷹村なように、鷹村にとっての”強さ”とは何なのか、演じ手の小山さんはどうお考えですか?

小山さん:鷹村は世界一わがままな男ですけど、それでも慕われるということは芯に優しさがあると思うんですね。まぁ親分肌というか兄貴肌というか、そういう懐の深さ、肝っ玉の大きさが一番の強さじゃないかと思います。

― 鷹村は一歩の成長を見届けてきましたが、小山さんから見た一歩の成長度合いや印象を教えて下さい。

小山さん:未だに日本チャンピオンなのがおかしいですね(笑)。成長度合いなら既に世界チャンピオンになっていてもおかしくない程の成長を遂げていると思うんですけど。鷹村も一歩との腕相撲で自分が負けそうになったりもしましたし。その時は強引に勝ちましたけど、もし同じ体重で戦ったら一番強い相手は一歩だと思いますね。作品の設定ではまだまだという段階ではあるんですけどね。

― では、今後の一歩に望むことを敢えて言うのであれば、やはり世界に向かって、ということでしょうか?

小山さん:そうですね。宮田とも決着をつけなければいけないし、つけたらそこで終わってしまうということで、ファンとしては残念なのかもしれませんが、そういう風なところを早く見たいなという思いはありますね。

― シリーズを通して多数のキャラクターが登場しますが、鷹村以外で気になるキャラを一人選ぶとしたら誰でしょうか?

小山さん:鷹村を抜かしてとなると、一人選ぶとしたら鷹村のお姉さんですね(笑)。あんな綺麗なお姉さんがいるなんて羨ましいですね。僕はお姉さんがいないので(笑)。

― では、ボクサーの中で気になるキャラは?

小山さん:これは選びにくいんですよね。みんな格好良いし、一歩を凌駕するマルチネスも格好良いですし。ブライアン・ホークはやっぱり一番のライバルなんですけど、性格があまりにも悪すぎて好きになれないので・・・いや、それでも好きですけど(笑)。そうですね、一歩のライバルというと宮田ですけど、千堂の方が試合は色々とダイナミックで面白かったですし。青木や木村も魅力がありますけどね。僕も京都出身なので、同じ関西人の千堂ですかね。

― 先ほどから挙げられている名前からすると、割と接近戦のハードパンチャーがお好きですか?

小山さん:いや、そういうことではないんですけど。千堂は環境が色々と描かれていますからね。お父さんとお母さんが亡くなっていて、おばあちゃんに育てられて、そのおばあちゃんとのやり取りがとても素敵です。

― では階級等は無視して、今まで登場してキャラクターと鷹村を戦わせるとしたら、どの相手でどんな試合が見てみたいですか?

小山さん:やっぱり鷹村VS一歩でしょう!森川先生も仰ってましたが、先生自身の両極端な面を一歩と鷹村に投影しているということで、陰と陽じゃないですけど、やはり一歩以外にはちょっと考えられないですね。

― アニメではこれから一歩の防衛戦に入りました、今後のストーリーの注目ポイントなど教えてください。

小山さん:注目ポイントはもう、鷹村のお姉さんをどなたが演じられるかというところですね(笑)

― これまでのシリーズを通して語られていると思われる一番のテーマは何だとお考えですか?

小山さん:テーマというと、やはり”強さ”しかないですね。強いってなんだろう?という部分ですね。

― その答えはいつ出ると思われますか?

小山さん:まぁもう大分出てますけどね。一歩は十分強いですからね。ボクシングだけでなく人間的にね。十分魅力的に成長していますからね。こんだけ優しくて思いやりがあって、愛嬌があって。一歩は強いです。

― それでは強さの象徴である鷹村を越えられた時が、一歩のゴールなのでしょうか?

小山さん:まぁ鷹村越えはさせないですけどね。叩きつぶすでしょうけど(笑)

― 鷹村はずっと最強ということでしょうか?

小山さん:そうですね。それだけは譲れないですね!

― 最後に、ほびーちゃんねる読者の皆様にメッセージをお願いします。

小山さん:今ここをご覧になっている方で『はじめの一歩』を知らないって方はいっらっしゃらないと思うんですけど、本当にこれだけの全てが詰まった、スポーツとしてのハードな部分や、人間がそこまで物事を突き詰める上での大変な部分と、優しさと愛嬌と、そして一番面白いのがドタバタの魅力と・・・ということで、これだけの魅力が見事に融合した作品はなかなかないと思います。関われて幸運だと思っています。その気持ちを失わずに、一期の頃からのメンバーが結集してやっていますし、声優さんもそれぞれ皆さん忙しくなって、皆さん主役を張れる方ばっかりが集まってやっていますので、嬉しさを忘れずにやっていきますので、その意気込みを受け止めていただきたいなと思います。

― ありがとうございました。




 今明らかになる鷹村の過去と、ついにTVアニメで描かれる鷹村守とブライアン・ホークによる世界タイトルマッチ。原作中でも一・二を争う名勝負だっただけに、アニメでどのような戦いが描かれていくのか?ついに幕を開ける激闘を見逃すな!!


はじめの一歩 New Challenger
●放送日時/毎週火曜日深夜25:29~ 放送中
●放送エリア/日本テレビ系列にて放送(一部地域のぞく)
 ※放送時間は都合により変更になる場合があります。

●スタッフ/
・原作:森川ジョージ(講談社「週刊少年マガジン」連載)
・監督:宍戸淳
・シリーズ構成:ふでやすかずゆき
・キャラクターデザイン:杉浦幸次
・音楽:平野義久
・音響監督:三間雅文、中嶋聡彦
・美術監督:金子英俊
・企画協力:講談社 週刊少年マガジン編集部
・アニメーション制作:マッドハウス
・製作著作:日本テレビ/D.N.ドリームパートナーズ、バップ、マッドハウス

●キャスト/
・幕之内一歩:喜安浩平
・鷹村守:小山力也
・青木勝::高木渉
・木村達也:藤原啓二
・宮田一郎:関智一
・鴨川源二:内海賢二

●はじめの一歩 New Challenger/


■単行本情報

「はじめの一歩」87巻(週刊少年マガジンKC)
●発売日/2009年3月17日(火)
●価格/440円(税込)


▲原作コミック「はじめの一歩」87巻(左)と、DVD「はじめの一歩 New Challenger VOL.1」(右)

■DVD情報

はじめの一歩 New Challenger VOL.1
●価格/3,990円(税込)
●発売日/2009年4月22日
●収録内容/
・第1話~第3話
●映像特典/「はじめの一歩」第1シリーズ ダイジェスト 全3話(約60分)
 ①鷹村との出会いからプロボクサーへ
 ②vs 千堂 新人王戦
 ③vs 伊達 日本タイトルマッチ
●発売元/バップ

はじめの一歩 DVD-BOX
●価格/各 26,250円(税込)
●発売日/
・VOL.1:好評発売中
・VOL.2:2009年3月18日
●収録内容/
・各38話ずつ収録:8枚組
・VOL.1にはVOL.1&VOL.2が収納可能なBOX付き
・豪華ブックレット封入
●発売元/バップ

【関連記事】
6年ぶりのTVアニメ新シリーズが開幕!『はじめの一歩 New Challenger』記者会見レポート

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応募締め切り:2009年3月28日(土)
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