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すれ違いの恋の行方は?『東京マーブルチョコレート』アフレコレポ! |
2007年10月 14日(日曜日) |
愛し合いながら、なかなかうまくいかない二人の恋愛模様を描いたオリジナルアニメ
『東京マーブルチョコレート』。「スキマスイッチ」「SEAMO」の提供する楽曲に載せて展開するストーリーは、それぞれ男性側と女性側から見た目線で展開するという2本構成。今回はメインキャストの4人に色々お聞きしてきました
櫻井孝宏さん(悠大役) 水樹奈々さん(チヅル役) 井上麻里奈さん(ミキ役) 中村悠一さん(山田役) ●アフレコを終えたわけですが、感想を教えてください。 櫻井さん:すごく純なラブストーリーだったので、正直、照れもありました。心の動きが丁寧に描かれていて、難しさもありましたが楽しく収録出来ました。 水樹さん:(主人公の)二人を見ているとほほえましくて、癒されました(笑)。この作品は、(構成が)変わっていて、悠大君目線の「全力少年」とチヅルちゃん目線の「マタアイマショウ」の二つに分かれています。それぞれ同じ時間軸を追っているんですけど、二つを照らし合わせてストーリーを追っていくと、「見えないところでこんなことが起こっていたんだ!」とか、「お互いこんなことを思っていたんだ!」等分かって本当に楽しいですし、(主人公二人の)不器用さがよく分かります。ぜひ二つを見比べながら見てもらいたい作品だなと思いました。 井上さん:この『東京マーブルチョコレート』という作品は「男の子目線」と「女の子目線」というまったく異なる正反対の視点から描かれた作品です。私は女性なので、やはり「女の子視点」で物語を追ってしまう部分があるのですけど、「男性目線」から見た物語も面白く、とても新鮮でした。私は自由奔放な女の子の役だったので、本当に好きに演技をさせていただき本当に楽しい収録でした。 中村さん:世界観に関しては皆さんがおっしゃっていた通り“ハートフル”なカンジだったのですが、出てくる人物が一人一人それぞれにきちんとした役割があるところが面白いなと最初に感じました。同時間軸で視点が変えられるという構成も面白いです。 どちらからでも見れるという構成はなかなか作品を作るうえで難しいのではないかと思いながら演じさせていただきました。楽しかったです。ありがとうございました。 ●この作品は「マタアイマショウ」と「全力少年」という2曲がメインのモチーフになっているとお聞きしましたが、それぞれの曲に思い入れなどはありますか? 櫻井さん:ぶっちゃけ、楽曲とリンクしていることを知らなかったです。現場に来て初めて知りました(笑)。物語そのままの爽やかで切ない雰囲気が素敵でした。 水樹さん:私はタイトルをみて、「あっこれは!」とピンと来るくらいどちらも好きな曲でした!“男の子目線”で描かれている「全力少年」は“がむしゃらにまっすぐつっぱしる青春”的な清涼感あふれるカンジがすごくストーリーにピッタリで、どのシーンで使われるのかなぁと楽しみにしながらアフレコをさせていただきました。「マタアイマショウ」の方は歌詞的に「お別れする歌」なので、二つの作品でこんなにもテーマが違っているのがとても面白いと思いました。 井上さん:私も現場にくるまであまり曲のことは知らなかったのですが、曲自体は知っている曲でしたし、すごく作品にあっている曲だなぁと思いながらアフレコをさせていただきました。 中村さん:台本をいただいたときにサブタイトルを見て歌のタイトルかな?とは思ったのですが、まさかな~と思ってました。出演にSEAMOさんのお名前があったのでやはり曲がメインテーマになっていることが分かりました。やっぱりチヅルのお話の方が、大人なカンジという印象を受けました。悠大編は逆に少年らしさみたいなものが出ていたような気がします。 ●自分の演じられるキャラクターについての印象は? 櫻井さん:悠大は純粋な男の子なので、良い意味での幼さが出せればと頑張りました。嫌味にならないように気を遣いながら収録していましたが、アフレコが進む内に彼の心情とシンクロ出来たように思えます。 水樹さん:チヅルはいつもちょっとしたアクシデントに見舞われて付き合っていた人とダメになってしまうちょっぴり不幸な女の子なのですが、いつも前向きにがんばろうとしている女の子。わりと冷静に物事を見れていて、独白シーンではマイナス志向な部分もあるのですが、人前では絶対にそういったものを見せない子。そういった行動と心の葛藤みたいなものを見せられればいいな、と思いました。 井上さん:ミキはこの作品の中できっと一番“空気が読めてない”キャラなので、あまり深いことを考えずに口に出してしまうなど、非常に“いまどき”な女の子。演じる上では、かわいらしいチヅルとは対照的に“しょうがない奴”みたいな雰囲気を出せるようにしました。しょうがないけど、いないと何かさびしいムードメーカー的なキャラクターでした。楽しかったです。 中村さん:山田さんは・・・まぁ、“しょうもない”男です。小さいなぁと・・・姑息なことをするなぁと思いましたが、そんな中にちょっとした可愛げがあるように演じました。 “こんな人いるなぁ”というキャラクターだと思います(笑)。本人に悪気はないし、周りからもそんなに悪人だとは思われていないと思いますが、若干自分に正直な人なんだなと思います。 ●それぞれのキャラについて印象深いセリフがあれば教えてください。 櫻井さん:彼女が出来ても直ぐに破局してしまう悪いパターンにはまっていたのですが、悪びれる訳でも他人の所為にするでもなく、「全て僕が悪い」と、ちゃんと自分をみつめようとしていた心の声が印象的でした。 水樹さん:チヅルは悠大君といると楽しくてしかたないのに、自信のなさと不安から、なかなか自分の気持ちを素直に伝えられず、隠してしまう。なかなか伝えられない“好き”という言葉の意味を一人で悩んでいるキャラクターです。今回もちょっとした行き違いから(悠大君と)離れることになってしまったりするのですが、ちゃんと事情を話せばいいのに“また私はこの人とうまくいかないんだ”と勝手に決めて、向き合わないで逃げようとしたシーンがチヅルを象徴しているような気がします。 モノローグではあんなに「好き」を連発するのに実際はいつも逃げてばかりという心とのギャップがとても印象的でした。 井上さん:印象に残っているセリフは「キャヒィ~♪」です。台本に「キャヒィ~♪」とあったのですが、まさか普通の子はこんなセリフを言わないだろうと思い、リハーサルでは笑いでごまかしていたのですが、本番では「なぜ台本どおり読まないのか?」とつっこまれてしまい、本番では「キャヒィ~♪」とそのまま読ませていただきました。初めて出す音だったのですが、OKをいただけてすごくホッとしました。 ミキを象徴するセリフとしては「ケンちゃん愛してる」。この作品はたった一言の「好き」を言うために悠大君やチヅルちゃんが悩むお話なのですが、そんな中ミキだけが簡単に「好き」を連発するといことが、逆にミキが本当に意味を理解していないといことが分かってとても象徴的でした。 中村さん:山田はほんとうに悪い人ではないのです。普通なら悪態をついて去っていくようなシーンでも、悪口ひとついわず普通に対応して帰っていってしまうようなシーンがあるのですが、山田の人間らしさが出ていて心打たれました。 ●この作品は2つの視点から見たパートに分かれていますが、パートによって、面白かった点、苦労された点などありますか? 櫻井さん:まず「全力少年」、「マタアイマショウ」の順で収録が行われたのですが、視点の変化でこんなにも印象が変わるとは…。「全力少年」は悠太目線のスチーリーだったので、彼の心情に添ってそれこそ全力だったんですけど、「マタアイマショウ」は、何と言うか、“切なかった”ですね。女性の方が大人なんですよね、やっぱり。あまりの悠太の無邪気っぷりに、「本当にすいません」と正直に思ってしまいました(笑)。アフレコに関しての苦労は特には無かったのですが、僕自身の心の揺れが悠太に影響しないように少しだけ注意しました。 水樹さん:「全力少年」→「マタアイマショウ」という収録の順番がよかったです。もし最初に「マタアイマショウ」でチヅルの心情に深く触れてしまっていたら、同じ時間軸でもかなりトーンが違うので、「全力少年」を素直に演じることができなかったかもしれないです。色々クロスするシーンがありますが、同じセリフでも「全力少年」と「マタアイマショウ」ではニュアンスの違いがあったりしますので、両方あわせてみたいただけるといいなと思います。 井上さん:ミキはどんな状況でもあまり変わらない子なので、どちらのお話でもほぼ同じように演じさせていただきました。「全力少年」の後で「マタアイマショウ」を見てみると、色々な心の動きが水樹さんの演技から伝わってきて楽しみながら収録ができたと思います。 中村さん:台本2冊を見比べるというのははじめての体験だったのですが、大変面白かったです。同じ時間内のものを見比べることができる体験はなかなかできないと思うので大変に興味深かったです。 ●「マタアイマショウ」、「全力少年」といタイトルにちなんで、私生活で何か最近「誰かに久しぶりにあった」もしくは「全力で何かをした」ということがあったらお教えください。 櫻井さん:最近は人との交流を持ってません(笑)。全力でした事ですか…。友人がオーストラリアに語学留学しているのですが、久し振りにメールが届いたんですよ。ところが、「女の子に相手にされない。こちらはもう直ぐ春です」という内容で、我が事のように暫く凹んでしまいました(笑)。この作品と何の関係も無いのですが、僕の中でリンクしてしまって、思わず「頑張れよ!」と熱い返信をしてしまいましたね。 水樹さん:デビュー当時にお世話になったレコーディングエンジニアさんに久しぶりにお会いしたのですが、最初全然気づいてくれなくて(笑)。やっと気づいてくれたら「若返りましたね!」といわれてしまいました。 また会ったらさらに「若くなったね!」といわれるような人になりたいと思います。 井上さん:別作品のイベントがあったのですが、歌だけではなく、ダンスを踊らなくてはいけなかったので、全力投球で振り付けを覚えました。筋肉痛になりました(笑)。 中村さん:これから収録が終わった春番組の打ち上げの季節なので、その打ち上げでぜひ「マタアイマショウ」と言ってみたいと思います。 ■東京マーブルチョコレート 原作:プロダクション I.G 監督:塩谷直義 脚本:尾崎将也 キャラクターデザイン:谷川史子 サブキャラクターデザイン・作画監督:浅野恭司 制作:プロダクション I.G 製作:東京マーブルチョコレート製作委員会 2007年12月19日(水) BMG JAPANより発売 関連情報 ・『東京マーブルチョコレート』公式サイト http://www.tokyomarble.com/ ©2007 Production I.G/東京マーブルチョコレート製作委員会 |